私は一昨年まで、小さな雑貨屋を営んでいました。お客様に支えられ、30年以上も営業してきたのですが、
体力の衰えには勝てず閉業したのです。
子供たちは全員独立し、夫はすでに他界しているため、この数年はずっと1人の状態でした。
我ながらよくやったものだと思います。

しかしその後、少し困ったことが起きていました。閉業したお店を片付ける気になれないのです。
商品は閉店セールでほとんど吐き出してしまいましたが、
什器などはそのまま残り、埃をかぶっている状態。
体力的な問題はもちろんですが、やはりお店に対する愛着を捨てきれなかったのでしょうね。

ところが、今年に入って体調を崩し、1ヶ月ほど入院を余儀なくされました。
幸い命に別状はなかったのですが、子供や孫は非常に心配しており、
場合によっては同居も考えなければならなくなったのです。
相談の結果、まずはお店の跡だけでも片付けようということに。
しかし、私のお店の後始末のために、子供や孫に負担をかけたくはありません。

そんな時、福岡で不用品の回収をしている「不用品回収パンチ」さんを、孫がインターネットで調べてくれました。
問題はどういう方向性で片付けるかでしたが、私はお店への気持ちを断ち切るべく、
思い切って「全部持って行ってください」とお願い。
すると、あっという間に全部運び出してくれ、お店が空っぽになりました。

将来的にはこの家自体をたたむことになると思いますが、お店がすっきりしたおかげで、
引っ越しの負担は大きく減ったと思います。本当にありがとうございました。

【筑紫野市　K.Sさん】